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journal.cat.technique · 2026-08-12

作り目の選び方ガイド

編み物は作り目を作る瞬間からすでに始まっています。最初の段がきつすぎたり緩すぎたりすると、その後どれだけ丁寧に編んでも目立ってしまいます。それでも多くの人は最初に覚えた方法をそのまま使い続けています。

ロングテール・キャストオン

もっとも広く使われている方法です。1本の糸で作り目と1段目を同時に作るため速く、適度な伸縮性があり、たいていの作品に無難に合います。ただし糸の長さをあらかじめ見積もる必要があり、目数が多い作品では足りなくなったり余ったりすることがあります。

ケーブル・キャストオン

2本の針を使い、目と目の間から編み目を拾っていく方法です。しっかりとした綺麗な端になるため、ボタンバンドや襟ぐりなど力がかかる部分に向いています。反面、伸縮性が少ないため、身頃の裾のように伸びが必要な箇所ではきつく感じることがあります。

プロビジョナル・キャストオン

あとで目を生かして編み継ぐための仮の作り目です。両方向に編み進めるマフラーや、つま先から編むソックスのように、作り始めの部分に後で手を加える構造には欠かせません。別糸やかぎ針の鎖編みを使い、あとでほどくと生きた目がそのまま残ります。

ジャーマンツイステッド・キャストオン

ロングテールに似ていますが、目を作るときにもう一度ひねりを加えて留めます。ロングテールよりずっと伸縮性があり、それでいて端はきれいなまま。タートルネックの襟や靴下の口ゴムなど、伸びつつも整った印象が欲しい部分に向いています。

ジュディーズマジック・キャストオン

つま先から編むソックスなど専用の作り目です。2本の針に目を分けて掛け、継ぎ目のない丸い始点を作ります。最初は手の動きに戸惑いますが、慣れるとつま先がなめらかに仕上がり、あとで縫い合わせる必要がありません。

どれを選ぶか

伸びが必要な部分はロングテールかジャーマンツイステッド、しっかりさせたい端はケーブル、両方向から編み継ぐ予定ならプロビジョナル、つま先から編むソックスならジュディーズマジック。パターンに指定がなければ、この基準で選べば十分です。迷ったら余り糸でいくつか作ってみて、手で引っ張って確かめるのが一番早い方法です。

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