糸の太さは、完成品のサイズ、重さ、ドレープ、作業スピードのすべてを変えます。同じ編み図でも細い糸で編めば繊細で時間がかかり、太い糸なら早く完成しますが、厚く重くなることがあります。
なぜ大切なの?
編み図の推奨糸をそのまま使わない場合は、まず糸の太さとゲージを合わせる必要があります。同じ100gでも、レース糸は長さがとても長く、スーパーバルキーの糸は短いため、必要な玉数がまったく変わってきます。
実践のポイント
初心者はWorstedまたはAranの太さを選ぶと目がよく見えて、間違いを見つけやすくなります。靴下や手袋はFingering、軽いカーディガンはDK、早く仕上げたい冬小物はBulkyが向いています。糸ラベルの推奨針と10cmゲージを必ず確認しましょう。
初心者が見落としがちなこと
太さだけ合っていて素材が違うと、結果が変わります。ウールは弾力があり形を整えやすく、コットンは涼しいけれど伸びやすく、アクリルは扱いやすい反面、通気性が低いことがあります。太さと素材をセットで判断する必要があります。
太さ別の選び方
下の表は、初めて糸を選ぶときの基準にしやすいシンプルな分類です。メーカーによって推奨針とゲージが少しずつ異なるため、実際の購入前には糸ラベルも一緒に確認してください。
| 太さ | 向いている作品 | 初心者の難易度 |
|---|---|---|
| Lace / Fingering | ショール、靴下、繊細な小物 | 高い |
| DK | 軽いウェア、帽子、ベビー用品 | ふつう |
| Worsted / Aran | マフラー、ビーニー、初めてのウェア | 低い |
| Bulky / Super Bulky | 早く編める冬小物、ブランケット | 低い(ただし重さに注意) |
糸を代替する計算例
編み図が10cmで20目のWorsted糸を基準に書かれていて、自分が選んだ糸は10cmで18目だった場合、同じ目数で編むと完成品が大きくなります。このときはゲージスワッチを基準に作り目を減らす必要があります。
例えば編み図の作り目が100目なら、100 x 18 / 20 = 90目に補正できます。ただし模様の繰り返し単位が4目なら、88目や92目のように繰り返し単位に合わせて調整しましょう。
作業前チェックリスト
- 編み図の推奨の太さを確認
- 糸ラベルの推奨針を確認
- 100gあたりの長さを確認
- 染色ロット番号を確認
- ゲージスワッチを編む
よくある質問
DKとWorstedは入れ替えて使ってもいい?
小物なら可能な場合もありますが、ウェアはサイズが変わることがあるためゲージ計算が必要です。
初心者に一番やさしい太さは?
WorstedかAranが最も無難です。目がはっきり見えて、進むスピードもちょうどいいです。
糸は何パーセントくらい多めに買うべき?
スワッチや仕上げ、編み直しを考えて、10〜15%ほど余裕を持つのがおすすめです。