ニットが織物よりよく伸びる理由は、糸自体がゴムのように伸びるからではなく、ループ構造に動く余地があるからです。
なぜ大切なの?
編み地は、目どうしが引っかかり合っている構造です。力が加わるとループが少しずつ再配置されて長さと幅が変わり、力がなくなると糸の弾性と構造が元の形に戻ろうとします。
実践のポイント
ゲージがゆるいとループの間の空間が大きくなり、よく伸びてドレープが生まれます。ゲージが詰まっていると安定しますが、硬くなることがあります。ウールは弾性が高く回復力があり、コットンは弾性が低く、伸びたあと戻る力が弱いです。
初心者が見落としがちなこと
同じパターンでも、糸と針が変われば物性が変わります。バッグのように形の保持が重要なら詰まったゲージとしっかりした素材が必要で、ショールのように流れる感じが重要なら、ドレープの良い素材が合います。
作業前チェックリスト
- ループ構造を理解
- ゲージの密度を確認
- 素材の弾性を確認
- 完成品の用途を考える
- スワッチで伸びをテスト
よくある質問
ニットが洗濯後に伸びるのはなぜ?
水を含むと糸が重くなり、ループが再配置されるからです。
詰めて編めば常にいい?
形は安定しますが、硬くなりすぎることがあるので用途に合わせましょう。
ブロッキングは物理的に何をしている?
ループの位置を整え、乾燥の過程で新しい形に安定させる作業です。